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ブルベのライドレポートを書いていきます

BRM611たまがわ300 大洗・銚子 ライドレポート

 ブルベ発祥の地フランスで初めて300kmブルベが開催されてからちょうど100年経った2022年6月11日、世界各地で100周年記念ブルベが行われた。今回はその中の1つ、AJたまがわ主催のBRM611たまがわ300 大洗・銚子に参加してきた。

 このブルベは土曜0時(金曜24時)に船橋をスタートし、120 km地点大洗、200 km地点銚子を経て船橋に戻ってくる平坦300 km。前日は18時頃に早上がりし、シャワーと軽めの夕食を済ませて2時間ほど仮眠、船橋競馬場まで輪行してスタート地点に向かった。

 最近N2BRMが多かったこともあり、出発地点に全員が集合するブルベは久々(というか3回目)。特に今回は夜スタートということで、深夜の公園に続々とランドヌールが集まってくる様はなかなか異様だった。

スタート地点 船橋親水公園

 ブリーフィングでは「おそらく世界で最も早い300 km 100周年」とのアナウンスに拍手が起こる。ただしゴール受付は会場の都合で15時からとのことで、早く着きすぎても暇なのでグロスavg. 20 km/hを目標に走ろうと考えていた。

Start - PC1 (0-73 km地点)

 スタートから10 kmほどは幕張メッセ周辺の都会を進んでいく。信号待ちで続々と集団が合体していき、10台以上の車列ができていたように思う。深夜ということもありトラック等も走っていたが、ちょうど私は集団の真ん中あたりで走っていたため、車の気配を察知したときは適宜中切れ→ブリッジを繰り返していた。巡航速度は楽々なペース、何より夜区間を大勢で抜けられるのが心強く、成田(50 km地点)付近までずっとこの集団で走った。

 成田空港付近でちょっとした登りがあり、とうとうここで集団が崩壊。なかなかのアタックをかけていたおじさまの後ろにつかせてもらったり、信号で合流したおじさまとローテしたりしていると佐原街道の高架に入り、街頭の綺麗な水郷大橋を過ぎるとPC1のセブンイレブンに到着した。ほとんど集団で走っていたからか、70 kmとは思えないほど短く感じた区間だった。

PC1 - PC2 (73-124 km地点)

 カレーパンと飲むヨーグルトを補給し、PCが混む前に再出発。北上後カスイチのルートを5 kmほどなぞり、右折して行方・鉾田に向けさらに北上する。ここはアップダウンがつらい区間として試走レポートで挙げられていたところで、体感5% 500 mほどの細かい坂が連続する。ここでは前に1人・後ろに1人のランドヌールがおり、正直少しつらいペースだったが、1人で走るより心理的に楽だろうということで一緒に走らせてもらった。

 行方(95 km地点)付近から空が明るくなり始めると同時にアップダウン区間も終わり、早朝の鉾田の市街地を駆け抜けていく。信号待ちで少しお話したのだが、お一人はDTのディープをフラペで乗りこなす鉄人、もうお一人は遠征の荷物をリュックに背負って走っている*1これまた鉄人というとんでもない集団だった。その後PC2まで一緒に走らせてもらったが、最後に申し訳程度に牽いた以外あまり先頭交代に貢献できなかった。

PC2 - PC3 (124-206 km地点)

 5時ちょうど、PC1に到着すると、先頭と思しき2人組が出発するところだった。早すぎる。

 もともとの計画では大洗で朝からやっている海鮮丼のお店に入る予定だったのだが、開店の2時間も前に着いてしまったのでさすがに諦め、ジャムパンとオロナミンCで補給を済ませた。天気が良ければ大洗海岸のフォトスポットで写真でも取りたかったのだが、思いっきり曇っていたので寄り道せずに通過してしまった。

ガルパンの聖地 大洗を通過

 ここから先は鹿嶋(PC2から40 km)を通ってPC3の銚子まで南下する。向かい風との予報もありローテしたいところだったが、かなり脚を使ってしまったためさっきの方とのトレインは諦め、マイペースに進むことにした。この前後30 kmほどは往復区間になっているので、後続のランドヌールたちと挨拶しながら進んでいった。

 眠気はないし空腹でもないはずなのにあまり踏めない。幸い向かい風はそれほどきつくなかったので、淡々と回して距離を消化していった。PC間距離が80 kmもあるため、途中の鹿嶋で一発休憩を入れようと決め、それをモチベに進む。しばらくするとカシマスタジアムが見え、更に進むと市街地が始まってすぐにすき家が見えたので迷わず入店した。

カシマスタジアムが見えた

鹿嶋のすき家で休憩を入れた

 空いていたのでテーブル席の壁側で腰を休めつつ焼き鮭定食をいただいた。普段なら牛(カルビ)丼の特盛など頼んでいるであろうところをこのチョイスというあたりに疲労感がにじみ出ている。

 30分ほど滞在し、気を取り直して再スタートする。すでに半分は終わっているし、次のPC3まで着けば残りは100 kmと思うと、なんだあと少しじゃないかという気がしてきた。

 鹿嶋~神栖は幹線道路沿いに街中を突っ切る。かなり信号ストップが多かったが、しばらくするとそれも落ち着いた。相変わらずガンガン踏むことはできないが、休憩のおかげか少し楽にはなっていた。銚子大橋を渡ると、BRM409千葉400 ぐるっと房総 で見覚えのあるルートを通ってPC3のセブンイレブンに到着。

PC3 - PC4 (206-254 km地点)

 本当なら銚子でもグルメを堪能する予定だったのだが、目星をつけていた寿司屋はどこも11時開店。一方現在時刻は9時15分。ということであんぱんと黒糖わらび、キレートレモンを流し込んで出発することにした。思ってたんと違う。

 ここからは試走レポート記載の2つ目にして最後の難所(?)、ドーバーライン。確かに4月に走ったときもなかなかしんどかった記憶がある。しかし今日はここからルートが西向きになり、追い風(を含む横風)基調。どんなものか分かっているということもありそれほど消耗せずにクリアできた。

 すっかり日も昇り、ずっと曇りがちだった天気も時々晴れ間が覗くようになってきた。夏用長袖+レーパンの組み合わせだったが、この装備で正解だったと思う。旭、匝瑳の住宅街はどこか懐かしい雰囲気がした。芝山に入り、成田空港発着の飛行機の真下をくぐりながら最後の登りをクリアすると、あっという間にPC4に到着した。

PC4 - Finish (254-303 km)

 時刻は11時半、雨がちらつくかもという予報とは真反対に晴れ間がちらついて暑い。あと50 kmしかないし、ジェルや羊羹の補給も十分あったので、三ツ矢サイダー300 mlを飲み干して出発した。

 芝山、八街の市街地は渋滞がちだったが、お陰で街の雰囲気を堪能することができた。少し進んで市街地を外れ、下り基調の木陰の中を気持ちよく進んでいくと、ぬるっと千葉市に突入した。

 本千葉で総武線をくぐり、千葉方面のライドの帰りによく通る馴染みの道に出た。稲毛海浜公園から東京のビル群(スカイツリーも見える)を見渡す景色は個人的に大好きなのだが、今日はそれほど絶好の天気というわけでもないので、走りながら見るのにとどめた。千葉ロッテの試合があると思しきZOZOマリンスタジアム前を通過するとすぐにゴールのデイリーヤマザキに到着、プロテインを買ってレシートを入手。なんとか14時間切りできた。

 15時までららぽーとで時間を潰し、ゴール受付を済ませた。グルメ要素が完全に消失していたが、また1つ経験を積むことができた良いブルベだった。

無事メダルをゲットした

 

*1:心の中で八九寺真宵とお呼びしていたのは内緒