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ブルベのライドレポートを書いていきます

BRM918東京1000いってこいビワイチ ライドレポート (2/4)

 9月10日、いよいよ1000 kmの旅路がスタート。初日は石和健康ランドから名古屋金山までの330 kmの予定だ。

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 5時頃に起床。無事起きられたので出走時刻をフォトチェックフレームに書き込み、リモートブルベカードから出走時刻を申告する。ささっと身支度をして健康ランドからチェックアウト。昨夜はそれなりに降ったようで、軒からはみ出ていた車体右半分だけ濡れていたが、もう雨は止んでいた。駐輪場で他のランドヌールと一緒になった。

「ビワイチですか?」

「えぇ。」

 山梨でする会話ではない。

 

 健康ランドからスタートのコンビニまではすぐ。少し早く着いたので朝食にパンを食べた。時間になったのを確認後、さっとジェルだけ購入してレシートを入手し出発する。いよいよ1000 kmの旅路が始まる。GWに走ったRM1350に比べれば短いが、それでも大変な距離ではある。ともあれあまり気負いすぎることなく、ブルベタイトルのビワイチを楽しんで来れればよいかという気分だった。

スタート ~ 通過チェック1 富士川松野 (76 km)

 天気は曇りがちといったところ。大通りを避けて甲府の市街地を抜け、笛吹川に沿って西へ進んでいく。さすがに1000 kmもあるので、飛ばしすぎず、気持ちよく走れるペースで進んでいく。2日後はどんな気持ちでここを戻ってくるのだろう?

 富士川大橋の交差点を越える。先週は富士川大橋から若彦トンネルへ向けて走っていたが、今回はそれに交わる向きに走っていく。少し進み、鰍沢口のあたりで進路を南に変える。若干の上り勾配のなか住宅地を進んでいき、新割石トンネルを抜けると長い長い下りが始まる。

 富士川沿いに下っていき、身延をはじめとしたゆるキャン△の聖地を次々と駆け抜けていく。この区間はそれなりにアップダウンがあるが、往路は下り基調なためそれほど脚を使わずとも勢いで登り切れるところが多かった。帰りのことを考えると少し気が重くなるが、まぁその頃にはラストスパートでアドレナリンも出ているだろうからそれほど問題にならないだろう。

 そうこうしているうちに1つ目の通過チェックに到着。下り基調であること、信号がほとんどないこと、そしてサラ脚なのもあって、27 km/hとかなりのハイペースで到着した。

通過チェック1 富士川松野 (76 km) ~ PC1 御前崎港 (170 km)

 あまり空腹感を感じていなかったため、三ツ矢サイダーだけ購入して再出発。10 kmもしないうちに蒲原の市街に至る。ここから長い長い太平洋岸の旅が始まる。浜名湖方面のブルベでおなじみの由比手前の旧道からは、日本の大動脈 国道1号線を見下ろすことができる。

由比から東海道線、R1、東名高速を見下ろす

 薩埵峠を横目にR1に合流しようとしたところで、突然前輪から破裂音。何事と思い停車してみたところ、一部ビードが外れてタイヤパウダーが舞っている。チューブを取り出してみたところバルブ付近でスパッと裂けていた。組み付け時に捩れてしまっていたのかもしれない。こういうタイプのパンクは初めてだったので戸惑ったが、予備チューブはツールケースに2本+ドロップバッグに2本入れていたので問題なく復旧できた。バーストの衝撃でビードが外れてくれた分タイヤレバーを使う手間が省けて助かった。住宅地の中で大きな音を出してしまって申し訳なかった。

突然チューブが破裂した……

 パンク修理中、何人ものローディーが薩埵峠へと吸い込まれていった。

 興津、清水の市街地を抜けると太平洋岸に突き当たる。ここからの清水バイパスは高速区間。幸い風向きも追い風基調で、最高の天気の中気持ちよく走ることができた。

清水からはバイパス沿いに走っていく

清水バイパス 最高の天気だった

大崩海岸海上道路

 大崩海岸を抜け浜当目トンネルへの登りをこなすとすぐに焼津市街に入る。ちょうどお昼どき、焼津。しかもグロス平均はここまでの快走のおかげでかなり余裕がある。これは海鮮を食べるしかない!と思いgoogle mapで近場のお店を検索。するとコースのすぐ近くに「船小屋」というお店を見つけたので、ここに行ってみることにした。

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1日目の昼食は豪華に海鮮丼!

 海鮮丼を堪能し、デザートにあんみつまで頼んでしまった。お料理はもちろんのこと、店員さんの接客も丁寧でとても良いお店だった。普段のブルベだとコンビニ飯の立ち食い(走り食い)が多くなりがちだが、時間的余裕のある長距離ブルベではご当地グルメを堪能するのも醍醐味だ。ここは今後もよく通りそうなので、ぜひまた来たいと思う。

 さて、異様に上がっていたグロス平均は謎のパンクと昼食で20 km/hに戻ってしまったが、美味しいグルメを堪能できたので大満足だ。しばらく南下し、静岡県最南端 御前崎のPC1に到着した。

相変わらず最高の景色の中走っていく

PC1 御前崎港 (170 km) ~ 通過チェック2 熱田 (331 km)

 ジェルとドリンクを補充。追加で購入したオレンジジュースを飲みながら、去年の12月、同じくR東京さんの600ブルベ浜名湖鰻を走ったときのことを思い出していた。あのときもここがPCだったのだが、日も暮れており、強めの西風に凍えながらコンビニ弁当を食べたのだった*1。そして再出発後はその西風のせいで踏めども踏めども進まず、圧倒的な経験不足もあってかなり苦戦を強いられた。

 一方で今日は風も穏やか、天気も良くて前回とは対照的だ。リスタート後は空と海の綺麗な青を眺めながら気持ちよく走ることができた。

 ここから次の通過チェックまでは区間距離が160 kmなので何箇所か休憩をはさみながら進む。50 kmほど走って左側にコンビニがあれば入ろうと思っていたのだが、そう思っているときに限って現れないのがライドあるある。遠州海岸を越え、結局浜名湖近くのファミマまで70 km近く走ることになった。

浜名湖越しに浜名大橋と赤鳥居を望む

 ここから先は(ブルベでは)未踏の地、愛知県に入る。ちょうど日も暮れゆく中、しばらく豊橋の市街地を進む。豊川を渡るときにふと東の空を見ると、異様に赤く大きい月が登ってきていた。今日は9/10、中秋の名月の日。ブルベ中にお月見を楽しめるとはなんとも贅沢だ。

 豊橋、豊川の中心街を外れ、岡崎に向けて本宿付近の丘を越えていく。途中 御油の松並木を通過したのだが、日が暮れていたため、ただ路面と線形の悪い道という感じだった。次は明るいときに走ってみたい。

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 名電長沢からは交通量の多いR1ではなく、東名高速の脇の旧道を通る。ここが絶妙なアップダウンの繰り返しで、すでに280 km走ってきた脚にはなかなか来るものがあった。隣の高速は明るいが旧道は街灯などなく、交通量が少ないがゆえに落下物も多いため、サブのvolt 400を点灯させて走った。

 少し疲れたため本宿付近のファミマで休憩。ちょうどここが丘の頂上になっているのであとは下るだけ……とはいかず、やはりアップダウンに苦しまされた。帰りにまた通ることになるのだが、あまり考えないようにして先を急いだ。県道に合流してからは路面もよく、ちらほら民家も見えてくる。みるみるうちに景色が都会になっていき、岡崎の市街に入ったことを実感した。

 さて、名古屋まではもう30 kmほどだ。いい匂いを漂わせているラーメン屋や焼肉屋、カレー屋に悪態をつきながら走っていく。とはいえそういったお店のおかげで道はかなり明るく、気分も落ちずに走ることができているのでありがたい。いつか社会科見学で来た(気がする)トヨタの前を通過し、名古屋に入ると熱田はすぐだった。22時過ぎに通過チェックのローソンに到着し、ハンバーグ弁当と牛乳プリン、savasプロテインでしっかり腹を満たした。線路を渡って東横INN名古屋金山にチェックイン。3日目に備えて洗濯をしていたら就寝は0時過ぎになってしまった。

金山にて初日終了、お疲れ様でした

 

*1:寒い日はPCではドリンクの補充等にとどめ、近場の牛丼屋などに入ったほうが体を冷やさずにすむ、というのを学ぶのはもっと後の話