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ブルベのライドレポートを書いていきます

BRM903東京600ぐるっと安曇野 ライドレポート (2/2)

9月3-4日に出走した2度目の600ブルベ BRM903東京600ぐるっと安曇野 のライドレポート、信州健康ランドで仮眠してからの後半戦。

信州健康ランド (314 km) ~ 通過チェック6 伊那 (356 km)

 あまりぐっすりは寝られなかったが目がさめてしまったので出発準備をする。インナーと靴下は替えを持ってきていたので良かったが、レーパンとジャージは生乾き(というかほぼ乾いていない)のものをそのまま着用。前日の段階ですでに股ズレがきていたのでプロテクトJ1を入念に塗り込んだ。荷物の整理に手間取り、出発は4時過ぎになってしまった。

 塩尻の住宅街をしばらく南下し、ちょっとした登りをこなすと頂上には分水嶺公園の文字。以降は中央本線飯田線に沿って南下を続ける。

秘境駅で有名な飯田線沿いに走っていく

 しばらくすると伊那の市街地に出た。活気のある市街地を久しぶりに見た気がする。昨日とはうってかわって日差しも出てきた。暑くなりそうだったが、昨日のことを思えば暑いほうがマシだ。通過チェックのセブンイレブンではイートインスペースが空いていたのでありがたく使わせてもらった。カツ丼と杏仁豆腐でしっかり腹を満たした。

伊那 2日目は日差しも出てきて暑くなりそうだ

通過チェック6 伊那 (356 km) ~ 通過チェック7 増穂 (454 km)

 乾いていないレーパンでそのまま走っていたため股ズレがひどくなってきた。トイレを借りてプロテクトJ1を塗り直し、少しは楽になってくれることを祈りながら再出発した。

 伊那を出てからはしばらく川沿いに東に走り、高遠から杖突峠を目指す。日も昇ってきて暑いくらいのいい天気だ。

伊那から東に走り始めると昨日が嘘のように晴れ渡っていた

 このあたりできつめの眠気に襲われ、急遽バス停にピットインして15分ほど仮眠した。どうも固形物を食べると30分ぐらいの時間をおいて眠気が来る体質らしい。バスの乗客と間違われないか心配したが、土日は運行していないようだった。

 仮眠で頭をスッキリさせ、杖突峠に入る。今日の大きな登りはここと若彦トンネルの2つだけ。前日それなりに登っているので軽快にというわけにはいかなかったが、インナーローでダラダラ登っていると登りきれていた。ここからは茅野市だ。

杖突峠を越えると茅野市に入る

 だいたい50-60 kmごとに通過チェックがあった昨日に比べ、2日目は通過チェック間の距離が長めなので、適宜休憩しながら進む必要がある。この伊那~増穂区間では茅野から韮崎に抜けるまでにしばらくコンビニのない区間があるので、富士見のセブンイレブンで一度休憩を挟んだ。時刻は10時頃だったが、すっかり日が昇ってきて暑かったのでガリガリ君を購入。昨日はただの重りと化していた2本目のボトルもこの天気だと有効活用できる。

 富士見を出てからは下り基調。今回は足腰首の痛みはあまりないものの、股ズレがひどいため、サドルの上でポジションを変えたりしながら走っていく。韮崎、南アルプスを通過ししばらく住宅地を進んでいると、富士川町ではアニメゆるキャン△ののぼりが立っていた。

富士川町ではゆるキャン△コラボのキャンペーンをやっているらしい

 12時半頃には通過チェック7のローソンに到着。オロナミンCとおにぎり2つを補給した。

富士川増穂のローソン 綺麗な夏空が広がっていた

通過チェック7 増穂 (454 km) ~ フィニッシュ 武蔵中原 (601 km)

 最後の通過チェックを出発すると早々に登坂が始まる。徐々に離れていく甲府盆地を眺めながら3%ほどの緩斜面を登っていく。これが27 kmほど続く。前回走ったときはちょうどこのあたりで日が落ち始めたのであまり見られなかったのだが、上九一色のあたりは集落が発展しているようだ。さらに登っていくと農産物の直売所 おごっそう家 が見えてくる。この付近で進行方向に厚い雲が見える。おごっそう家の軒先をお借りして雨宿りしようかと考えたが、さっさと若彦トンネルを抜けてしまったほうが良さそうだったので強行突破。結果それほどひどい雨雲ではなかったようで何事もなく抜けられた。

 かくして1年前に苦労した若彦トンネルへの登りは雨雲を気にしているうちに通過してしまっていた。無事雨雲をパスしてトンネルに突入。トンネルを抜けると空が完全に雲に覆われていた。しばしのダウンヒルを楽しみ、河口湖畔の平坦路を無心で駆け抜ける。途中の唐揚げ屋など1年前を懐かしみながら進んでいく。あまり詳細に調べていなかったのだが、1年前に走ったルートとは河口湖~山中湖の抜け方が若干違っていたようだ。身に覚えのない登坂をこなしつつ山中湖に到着。標高1000 mを超えるところに湖があるというのは不思議な感じがする。

 山中湖畔を半周し、最後の山伏トンネルの前に湖東のセブンイレブンで一度休憩を挟む。時刻は17時前、残りは90 kmだが標高の貯金が1000 mもある。23時までに武蔵中原に帰れば良いので余裕のペースだ。ここから先は無補給でも問題ないよう、ぶっかけうどんでしっかり補給をした。

 さて、あとは事故なく帰るだけだ。気合を入れ直し再出発する。山伏トンネル前の登りは最大斜度こそ10%ほどあるが短いので大したことはないことを知っている。難なくこなすとご褒美のロングディセントの始まり……と思ったのだが、レジャー帰りの車が混雑していてブレーキを引かざるをえないことが多かった。誰もいなければ勢いをつけて登れるようなアップダウンも勢いを殺さなければならなかったり、思ったより脚を使ってしまったが、下り基調であることに変わりはなく、それなりのペースで進むことができた。さっき食べたうどんのせいで眠くなってしまったら 道の駅どうし で休憩しようと思っていたのだが、下りでアドレナリンが出ていたのかその心配もなさそうだったのでそのまま通過した。

 神奈川県相模原市に入る頃には日は沈んでいたように思う。空は次第に暗くなっていくが、もうここまで来てしまえば帰ってきたも同然だ。橋本、町田とおなじみの街並みを通過していく。最後の最後に謎のゲリラ豪雨に見舞われたがすぐに脱出でき、数キロも走っていればウェアも乾いた。最後はおなじみ南武線沿いに武蔵中原まで走り、21時前に無事フィニッシュ。38時間弱で無事完走できた。

フィニッシュの武蔵中原に無事到着

 その後は武蔵小杉から輪行で帰宅した。案の定太ももの付け根部分の股ズレがひどく、自宅の風呂で悶絶するなどしたが、それ以外に特に問題なく完走できたので良かった。特にあれだけの豪雨だったにも関わらずパンクすらなく走りきってくれたRFX8には感謝しかない。後日しっかりグリスアップを行った。