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ブルベのライドレポートを書いていきます

2022 RM429東京1350 日本列島1/2縦断 ライドレポート 準備 (1/6)

 2022年のGW、ランドヌ東京主催で3つのRMブルベ(1000 kmを超える長距離ブルベ)が開催される。桜島スタートで宗谷岬を目指す日本列島縦断2700 kmと、そのコースを前後2つに分割した日本列島1/2縦断である。一次募集は2021年12月に行われたが、その時点ではGWの予定が見通せなかったことと、そもそもそこまでの走力もなかったため、参加はまったく考えていなかった。しかし2月末に追加募集が始まり、ちょうど個人的ブルベ熱が高まっていたため、GW期間長期休暇を取って京都への帰省がてら鹿児島~富山の1/2縦断にエントリーすることにした。ここでは出走までの準備と、実際に走ってみての感想を備忘録としてまとめる。少々長くなってしまったが、暇なときに読んでもらえると幸いである。

自己紹介

 最近アラサーになった男性。運動は総じて苦手だったが、幼い頃からサイクリングだけは好きで、6年前に初めてロードバイクを買ってから月1回ぐらいのペースでサイクリングに行っている。

 ブルベを始めたのは1シーズン前からで、初シーズンはコロナによる延期に次ぐ延期で3本しか走れなかったが、今シーズンは200(122電波塔)、300(1103甲斐、1211カスイチ)、400(409房総)、600(1120浜名湖)を完走してSR条件をみたすことができた。それほど経験はないし、1000 kmオーバーの超長距離はもちろん走ったことがない。

準備

 GW中の出走になるので宿の混雑が予想される。そこでまずは大雑把に旅程を組んで宿を押さえることにした。1350 kmを112.5時間(4日+16.5時間)で走るので、大雑把に270 kmごとに宿を取れば良いが、いくつか制約がかかる箇所がある。まず九州から四国へのフェリーは3時間ほど強制的に休憩時間となるし、それほど便数があるわけでもない。また基本的にはネットカフェ等で雑に寝るとしても、せっかくなので1箇所ぐらいは良いところで旅行気分を楽しみたい。絶景で有名な愛媛県灘駅しまなみ海道はできれば景色がきれいな時間帯に通過したい。これらのことを考え、以下のような旅程を立てた。

 まず新幹線で輪行して鹿児島中央に向かい、駅前のビジネスホテルで前泊、しっかり休む。桜島フェリーでスタート地点に向かい、出発は特にずらすことはせず定刻の29日6時。ちょうど270 km地点が宮崎駅前なので何かしらの施設で休憩し、少しだけ仮眠を取る。宮崎~大分間をオーバーナイトで走り、30日8:50発のフェリーに乗れれば、550 km地点のしまなみ海道は夕焼けの中走れそうだ。尾道に渡って660 km地点の福山あたりまで来ればちょうどよく都会なので、ここで一旦休憩する。3日目は流石に疲労が溜まっているかもしれないが、なんとか280 km走って城崎温泉に泊まり、ここでゆっくりする。残りは400 kmを5日目の22:30までに走りきれば良いので、特に宿は決めずに臨機応変に進むことにする。フィニッシュの富山でビジネスホテルに1泊し、北陸新幹線サンダーバードを使って実家の京都に帰る。実家からの帰りはさすがに新幹線。

 この計画に従い、鹿児島中央、富山のビジネスホテルと、城崎温泉の宿、行き帰りの新幹線・特急券を予約した。ブルベエントリーの数日後には宿の予約は完了していたように思う。切符は出発1ヶ月前にとった。これだけでそこそこの出費ではあるが、これから始まる旅のことを思えば相応の価値はあると思う。

 出走1, 2週間前にはRide with GPSのデータを複製・分割して、各日ごとのルートを作成した。通過チェック・PCのほか、無補給区間手前の最後のコンビニ、主要な都市に入る市境をGarmin connect上でコースポイントとして登録しておいた。このコースポイントは走行中にそこまでの距離を表示できるので、あと○ km走ったら○○市、というようにモチベーションアップに使える。また通過チェックを見落とさないように、店舗等の見た目をあらかじめストリートビューで確認しておいた。それ以外にもコースマップを見て怪しいところ(標高がジャンプしている、周りに民家や道路が少ないなど)もストリートビューで予習しておき、そこを走る時間帯を想像しながら覚悟を決めておいた。走行中、予定よりどれだけの貯金・借金があるかをぱっと確認するため、グロス平均16 km/hと18 km/hのときの各地点の予定到着時刻をまとめ、画像ファイルとしてスマホに保存しておいた。普段のブルベではこれを印刷してスマホと透明スマホケースの隙間に入れているのだが、今回は量が膨大になってしまうのと、Garminがあればそれほど使わないため、印刷まではしなかった*1。また念のため桜島フェリー宇和島フェリー、オレンジフェリーの時刻表をスクリーンショットしてスマホに保存しておいた。

 バイクの準備だが、以前GP5000のビードが固くてパンク修理に手こずったため、お試しでグラベルキングに変えて走ってみた。特に転がりの悪さを感じることもなかったためそのまま本番投入することを決定。またこれまではOrtliebのサドルバッグLを使用していたが、数日分の荷物を詰めるためにR250のサドルバッグを購入。BRM409千葉400にて以上の装備の確認をした。また4/17に長野県で開催されたアルプスあづみのセンチュリーライド(AACR)に参加したのだが、その参加条件である車検を4/2に行っていたので、バイクのメンテナンスに関して不安はなかった。本節の最後に出走時の装備をまとめてある。

 出走1週間前からはルート上の主要地点の天気予報を毎日確認し、ウェアのレイヤリングを検討した。基本的に暑い分には脱げばなんとかなると考え、もっとも寒い条件のときに停車していても凍えないことを条件とした。まずトップスは夏用メッシュアンダーの上に冬用起毛アンダーを重ね、その上からジャージを重ねるというのは決定事項だった。問題はその上に何を着るかで、ウインドブレーク機能のない春秋用長袖にするか、真冬用の防風シェルにするかの選択肢があったが、天気予報と1年前の気温記録を参考に5度を下回ることはないと考え、春秋用長袖を選択した。なお念のため防風のジレも持参しているが、基本的にはレインウェアが袖付きのウインドブレーカーの役割を兼ねるため、お守り程度のものである。ボトムスは直前まで悩み、冬用のタイツと夏用のレーパンを両方とも持参していた。夏用のほうがパッドが大きく快適だが、さすがにレッグウォーマーだけでは深夜早朝の寒さに耐えられるか不安だったため、タイツで出走することにした。なおトイレの行きやすさを優先してどちらも腰のゴムで止めるタイプを使用しているが、今のところ不自由していない。

自転車本体
  • フレーム:Anchor RFX8W 2010
  • コンポーネントShimano Ultegra R8000
  • ブレーキシュー:Swiss stop Flash Pro BXP
  • ホイール:Vision Trimax 35 carbon
  • タイヤ:Panaracer Gravel King 26c
  • チューブ:Panaracer R’Air 60mm
  • ハンドル:PRO PLTコンパクト 400 mm
  • ステム:PRO PLT 80 mm
  • バーテープ:Supacaz Sticky Kush Galaxy Oil Slick
  • シートポスト:Deda Superzero
  • サドル:Selle San Marco Sprint FF Dynamic
アクセサリ
  • ボトルケージ:Elite Cannibal XC (x2)
  • 追加ボトルケージマウント:Zefal Gizmo Universal
  • 追加ボトルケージ:Minoura AB100-4.5
  • 携帯ポンプ:Topeak Roadie TT
  • サイコン:Garmin Edge 530
  • サイコンマウント:Rec-mounts
  • フロントライト1:Cateye Volt 800
  • フロントライト2:Cateye Volt 400
  • テールライト1:Cateye Rapid X3
  • テールライト2:Cateye Rapid X
  • テールライト3:Cateye Reflex Auto
  • ボトル:Camelbak Podium Chill
  • 輪行袋Ostrich SL-100
  • ツールボトル:Simps
  • サドルバッグ:R250 防水サドルバッグ スモール
  • リフレクター:R250 おにぎりリフレクターDX
  • ステムポーチ:R250 フロントポーチ レギュラー
ウェア
  • アンダー1:おたふく手袋 ノースリーブ クルーネックシャツ JW-520
  • アンダー2:おたふく手袋 冬用インナー 長袖 ハイネック JW-170
  • ジャージ:Audax Japan BRM100周年記念ジャージ
  • ジャケット:7ITA Cat walk
  • ジレ:Morethan ウインドブレーカー サイクルベスト
  • 反射ベスト:R250 サイクル反射ベスト
  • 腹巻き:おたふく手袋 JW-119
  • タイツ:パールイズミ 5℃用
  • 靴下:Footmax FXB109
  • シューズ:Shimano RP3
  • クリートShimano SPD-SL 青
  • グローブ:CXWXC S-10CX
  • シューズカバー:Pearl Izumi 464
  • レインウェア1:Mont-bell U.L.サイクル レインジャケット
  • レインウェア2:Mont-bell バーサライトサイクルパンツ
  • 雨用手袋:テムレス advance
  • サイクルキャップ:Taro Fiber
  • ヘルメット:Kask Mojito X
  • ヘルメット尾灯:Cateye Orb
  • アイウェア:Oakley Flight Jacket Clear Black Iridium Photochromic
サドルバッグ中身
  • 予備チューブ:Panaracer R’Air 60 mm
  • モバイルバッテリー:Anker PowerCore 10000
  • 充電器:RAVPower 4port
  • ライト予備バッテリー:Cateye BA-3.4
  • スピーカー:EWA A106
  • ヘルメットライト:Gentos GTR-831D
  • 着替え:アンダー1 x2, アンダー2 x1, 靴下 x1, 短パン, 下着, フェイスタオル
  • 薬:Protect J1, コンタクトレンズ, 日焼け止め
  • 貼らないカイロ x3
  • ワイヤーロック:Crops CP-SPD08
サイクルポーチ中身
  • 現金3万円弱(宿泊代含)+小銭
  • クレジットカード、身分証、保険証、免許証、緊急連絡先カード
  • エマージェンシーシート
  • アレグラ、サロンパス、絆創膏
  • 切符
ツールボトル中身
  • 予備チューブ:Panaracer R’Air 60 mm x2
  • タイヤブート:Parktool
  • チューブパッチ:Panaracer
  • 電池:単4 x4, 単3 x2, CR2032 x2
  • タイヤレバー:Panaracer
  • マルチツール:Topeak mini 10
  • チェーンカッター:Noguchi YC-285
  • ディレイラーハンガー、ブレーキシューカートリッジ R55C4
ステムポーチ中身

*1:走ってみて分かったが、ラスト400 kmともなるとグロス平均は13 km/h近くまで下がり、当初の走行計画はまったく当てにならなかった。